9月21日
読み返している本の解説に書いてあったことが、あまりにも痛快だったので、引用します。解説者は佐野洋子さん。
私はもうお婆さんだから、若い人の小説は読まない。たいがいは、やたらパカパカ男と女が寝て、寝ればこの世の地獄になるはずが、このごろの若い人は地獄が嫌いらしくて、パカパカ寝てもすーっと地獄をさけて、サラサラ流れる春の小川の上澄みみたいなきれいな心持ちを持っているのか、行方不明になった恋人が帰って来ても主人公の男は「それはよかった」の一言で終ったりする。よくないだろが、本当は言葉なんかそうすらすら出んだろが、嬉しさ口惜しさひっからまったあまりトンチンカンのことを言ったりやったりしないのか、急に掃除機持ち出すとかさ。と思うのはお婆さんになってしまったのだろうかと思うのが嫌だからである。
佐野洋子 解説(川上弘美『神様』2001 中公文庫 198-199)
「よくないだろが、」がクセになる。
9月22日
YouTubeの動画を参考に、小松菜の漬物をつくった。
小松菜を切って塩もみして、ジッパー袋に入れ、空気をよく抜く。
しばらく冷蔵庫に入れた後、出てきた水分を捨て、黒酢を加え、ふたたび空気をよく抜く。
そしてふたたび待てばできあがり。味はまあまあ。
9月23日
鱈の味噌汁はおいしいなあと、魚臭くなったワンルームマンションの中で思ふ。
9月24日
ぬか床のアルコール臭(ややシンナー臭)対策として、唐辛子の輪切りを買った。
袋を開け、くんくんと唐辛子のにおいを嗅ぐ。良いにおい。
9月25日
日課の体操をするとき、YouTubeで音楽(環境音楽系)を聞くのが習慣になっていたのだけれど、静かな旋律が急にぶった切られ、元気100%な広告が流れる。ということに耐えられなくなったので、もうYouTubeで音楽を流すのはやめにする(有料サービスに登録する気はないので…)。
髪を伸ばしつづけることの弊害。
初期:シャンプーやドライヤーが大変。
中期:髪留めで髪が留まらない。
後期:やや高めの位置でお団子にすると、頭が痛くなる。
9月26日
歯ぎしり対策のためにネットで購入したマウスピース(自分で型をとる)をして昨日の夜寝たのだけれど、朝起きたら枕元にマウスピースがころがっていた。いずいから吐き出したんだと思う。
仕事帰り、空腹の状態でスーパーで買い物。お寿司のコーナーで呆然と立ちつくす。(買わなかった)
9月27日
仕事用に文房具の予備を買いに行く。色鉛筆、ダーマトグラフ、蛍光ペンの補充インク、鉛筆の補助軸…
文房具ではないが、キャンドゥで日高昆布(3枚入り)を発見し、買う。これはぬか床用。
(つづく)