026 思い立ったら週報(4/27〜5/3)

と、題しましたように
1週間のできごとや感じたことについて
つれづれなるままに書きとどめようという連載企画です(予定)。

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4月27・28日
仕事の日。ゴールデンウィーク前の仕事納め、あともうひとふんばりじゃ!という気持ちで仕事。
わたしは校正の仕事をしているのですが、ゲラに印字されている更新日時(=印刷所が紙面を編集した日時)をみると胸にぐっとくるものがあって、連休前は繁忙のため仕方がないにせよ、深夜の1時とか2時とかに紙面を編集したことがわかるわけです。
もちろん校正者としてゲラに訂正の指摘はいくつか入れますが、それでも限界をむかえているであろう印刷所のオペレーターがこれほど間違えず(=原稿どおり)に紙面を制作している。そのことに毎回感動をおぼえます。
名前も顔も知らないオペレーター、そしてむこうもわたしのことは手書きの字しか知らないわけですが、わたしは校正の仕事をはじめて3年目になって、やっとゲラの向こう側にいる人びとについて想像するようになりました。



4月29日
毎日お風呂に入るたびにちょっとずつ読んでいた小説を読了。読み終えたときにはじーんと悲しく、そのようにこころを動かされるという点では良い小説だったと思うのだけれど、ぜんたいとしては疑問点が残る小説でした。こそこそと「なんでもノート」にその小説の悪口を書いていると、逆に自分はどのような作品が好きなのか、はっきりと浮かび上がってきたのです。
わたしの好きな作品は①リアルである②作者が顔を出さない③端的な描写。
①リアルであるというのは物語がどのような設定であれ、すみずみまでなんらかの実感にもとづいているということ。現実に起こりうる設定で物語がすすむという意味ではない(むしろとても現実的な設定だけれど、嘘くさい物語ってある)。実感とはその人が実際につかんだ感覚のことで、たとえば都会で生まれ育った人が、田舎で生まれ育った人の気持ちをほんとうの意味で描くことはできないとわたしは思っています。取材を重ね、数多の情報を集めても、実感にかなうものはない。じゃあ都会で生まれ育った人は一生都会の生活についてしか描けないの?という疑問がわくかもしれないけれど、そうではなくて、その都会の生活で得た実感をさまざまな物語に昇華させることは可能だと思っています。SFめいた設定の物語でもものすごくリアリスティックな物語ってあります。
②作者が顔を出さないというのは、作者が自分の言いたいことを登場人物のセリフなどを使って代弁させたりしないということ。登場人物の行動やセリフってその登場人物だからなされるという必然性があるとわたしは思っていて、そのような意味では登場人物と作者って否でも応でも引き裂かれてしまうものだと思っています(母と子の関係のような… 子はもともと母の一部ではあるけれど、生み出されたらへその緒を切らなければならない)。だからとつぜん登場人物が作者の操り人形になって、作者のきわめて個人的な思想や意見を滔々としゃべりだすと、なんだかな… と思ってしまいます。
③端的な描写というのはたんなるわたしの好みだけれど、わたしは骨格しかないような物語が好きです。あってもなくてもいいことばが一つもない、必然のことばしかない緊張感のある本は読んでいてぐっときます。



4月30日
ゴールデンウィーク中にやりたいことを「なんでもノート」に書き出しました。
①お風呂場のそうじ【5/1 済】
②洗濯(シーツ・毛布・ひざかけ etc.)【5/3 済】
③ブログを書く【いま執筆中】

午後は買い物へ行き、イオンで新しい掛ふとんカバーを買ったり、セリアでパンダ柄の箸(2膳入り)を買ったり。もともとわたしは長さ違いの2膳の夫婦箸(どちらも自分用)を持っていたのだけれど、色が酷似していたのでカトラリーケースから取り間違うことがあり、ごはんを食べはじめてから(長さバラバラじゃぁん…)と気づくことがよくありました。セリアで買った2膳の箸は同じ柄・同じ長さなので取り間違うという概念が存在しない。ハッピーだ。



5月1日
鮭を鍋で茹でる。茹で終わってから、この油が浮いた茹で汁をどうするか… と悩みだす。もちろん排水口には流せない。インターネットで調べると、いったん冷やして固まった油だけを取り除くなどいろいろな解決策があったけれど、さっさと処理して鍋を洗いたいわたしは新聞紙を何枚も使って茹で汁を吸わせることに。この日を境に、わたしの「なんでもノート」にある「やらないことリスト」に「鮭を茹でること」が追加された。

昨年の9月からはじめたランニング。わたしはかならず日の入り後に走るのだけれど、さいきんは日の入りが遅くなってきて、夕食の時間とランニングの時間の調整がむずかしい。(冬は日の入りがはやかったので、15時ごろ軽食→ウォーミングアップ→ランニング→夕食というリズムができていた)空腹で走ればエネルギー不足で具合が悪くなるし、かといって満腹で走ればすぐに気持ち悪くなるので、いろいろ考え、17時ごろ少なめの夕食→18時半ごろウォーミングアップ→19時半ごろランニング→クールダウン後軽食(おにぎりなど)というスケジュールを立ててみた。今のところ良い感じである。



5月2日
ふるさと納税の返礼品の米を炊いてみたのだけれど、なんか変な匂いがする。米が古いのか、それとももともとこういうかほりのする品種なのか… 10kgぶんあるので、食べきるまで憂鬱だ。さいきんは炊飯のときに料理酒を入れ、ごまかしつつ食べている。



5月3日
長袖長ズボンでのランニングはもう暑すぎることに気づく。


つづく(予定)