047 週報:思索深まる秋(10/5~10/11)


10月5日
「河北ウイークリーせんだい」(だいぶ前の号)に載っていた朝市特集。心惹かれるので、切りとってノートに貼る。市場の写真大好き。とくに秋田県の五城目朝市の写真が好きだった。



10月6日
からだがベッドに貼り付くような眠気。

母から、気になる店があるから今度いっしょに行こうと写真付きのメールが。
写真を見て、ん? これはわたしのスマホの写真フォルダ(いつか行きたい場所のスクショを集めたフォルダ)にある店とおなじではないか! とびっくり。もちろん母には一言もその店については言っていない。

とくに方法も考えず、行きたいな、とぼんやり願った場所に、他人が連れていってくれる。
そんなこともあるのかも。



10月7日
ばくだんカレーおむすび。

炊飯器にカレー粉と醤油と塩を適当に入れて炊いた。それほどおいしいわけではない。



10月8日
人生やり直せたら。
というナンセンスな問いをわたしはしょっちゅう寝る前などに繰り返します。

たとえば高校生
すごく苦しんだ恋愛があったけれど
もし今のわたしが高校時代に戻れたとして
ふたたび彼に出会ったら
わたしは今を教訓に恋愛しないのだろうか
それとも心が揺さぶられ
やっぱり恋愛するのだろうか

もし恋愛をしなかったら
恬淡な高校生活を送り
学業に励み
浪人せずに大学に合格できるのだろうか
それとも
恋愛以外のほかの問題が立ちあらわれるのだろうか

もし恋愛をしたら
ダメにならないように
大人のわたしが注意深く関係性をはぐくみ
ちがう未来を得られるのだろうか
それとも
どうがんばっても
やっぱりダメになるのだろうか


…などとぐるぐる考えるのは、彼とは別れ、第一志望の大学に落ち、けれど浪人して合格し、ほかの人とも恋愛をし、社会人になり紆余曲折、現在は仕事もプライベートもフリーになった30歳のわたしなのである。



10月9日
仕事にて消耗。



10月10日
なにもしなければよかった… と自分の行動を悔いる夢。
現実世界でも「なにをやらないか」「なにを言わないか」は「なにをするか」「なにを言うか」よりもずっと大事だと思うわたしです。校正でも「なにを指摘しないか」がとても大事で、そこにその人の本質があらわれると思っている。

仕事中、ほかの人が担当したゲラを見て、その人の歴史のようなものをありありと感じた。その人が厳しい先輩から厳しい指導を受け、重ねてきた苦労。そんなものを感じる。



10月11日
自分の望みを優先する。
むずかしいけれど、わたしの課題のひとつ。


(つづく)